コロナ禍での帰省 2020年9月18日

新型コロナウイルスも一山越えた感じのするここ最近.
GoToトラベルキャンペーンも始まって自粛ムードがやや和らいだ感じも.
まだまだ油断はできない状況ではあるものの,この機会を逃したら次いつ帰省できるかわからなかったので,GoToトラベルを利用して実家の秋田へと帰省.

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出発

7時45分発の秋田行 ANA401便へ乗るためには最寄り駅を6時には出なければならず,仕事のある日よりも早起き.
昨夜から妙に蒸し暑い感じが続いており,起きたら寝汗がすごかった.よくわからん天気.
お外も少し蒸し暑く,出発前にシャワーを浴びてきたものの,電車を待っている間でじわっと汗ばむ.
母親から秋田は肌寒い予報だから薄めの上着をもってこいとのお達しがあった.
これで寒かったら風邪引くなと考えながら一路羽田空港へ.

羽田空港第2ターミナルへ着いたとき,率直に思ったよりも人がいると感じた.
以前お散歩がてら羽田まで足を伸ばしたときはガラガラだったが,GoToの恩恵か連休のおかげか,はたまた両方のおかげか.
それぞれの目的地へと向かう人々で土産屋も保安検査場も賑わっていた.
しかし以前とは違い,旅行者もスタッフも口元にはマスク,そこかしこにアルコールのスプレーが常備されておりコロナ真っ只中ということを改めて感じさせる.
私も実家と近所へのお土産を購入し,早々と保安検査場へと向かった.

腰につけた鍵が金属探知機に引っかかったりと,オリンピックに向けて強化された警備体制に影響を受けながらも保安検査場を通過.
搭乗開始まで少し時間があったのでアマゾンプライムゴールドカードの特典でパワーラウンジへ.
ここもコロナ対策がされており,席は1席空け,ドリンクはスタッフから紙コップでの提供,雑誌や新聞は無しとかなりサービスダウン.しょうがないにろちょっと寂しい.

搭乗時間が近づいてきたので搭乗口へ.
朝にメールで搭乗口変更のお知らせが来ていたが,まさかのサテライト.
沖止めでの出発は何度か経験したが,新設されたサテライトターミナルからの出発に心が躍る.
バスで案内されたそこはボーディングブリッジもあり,普通のターミナルと殆ど変わらず快適なもので,沖止めのように飛行機を間近に感じるということはできなかったが,やはり空港内という非日常的な空間をバスで駆け抜ける楽しさを体感できるのはいいと思う.

今回の機材はA320neo 国際線仕様.事前に調べていたため驚きはなかったものの,やはり機材が余ってるんだなあと実感した.
実際秋田便も日中の便は欠航で,朝晩の2往復のみ.とても不変なので早いところもとに戻って欲しいが,やはり需要が少ないんだろうなあ.
個人的にはつい先日まで導入されていたボンバルディアのQ400にも乗ってみたかった.
一人ひとりに個人モニターがあるのは便利だが,飛行時間が短い路線だと番組が見終わらないし,アナウンス中は映像が止まるのでいまいち使い勝手は良くなかった.ただ,機体前方・下方カメラと現在地表示は非常によかった.
秋田に近づくにつれ少し揺れが出てきつつも,ほぼ定刻通りに秋田へ着陸.

帰郷

預けた手荷物を回収して外に出た瞬間感じる肌寒さ.秋田はもう秋なんだと実感.
両親と妹が迎えに来てくれ,まずは実家へ.
仏壇へと帰宅の挨拶を済ませ,猫を愛でる.帰省の目的の7割はこれと言っても過言ではない.
一番年上白猫ヒメは相変わらず気まぐれ.自分からは寄ってこないがこっちから撫でに行くとゴロゴロと喉を鳴らし,うっとりとした表情.と思ったら急に冷めて噛み付いてきたり.このツンデレめ.相変わらずだなと癒やされながら抱っこしてみると気持ち軽くなっていた.お歳のせいですね.
もう1匹のアイくんは一瞬私のことを忘れていたようで逃げたものの,すぐ思い出してくれて甘えた声ですり寄ってきた.抱き上げると安定の重さ.これでも以前よりは少し痩せたらしい.本当か?
帰宅していつも思うのは猫は極上の癒やし.

持ってきた洗濯物を洗濯機へと放り込んで一息ついたらお昼ごはんを食べにはま寿司へ.
平日のはずなのに結構人が入っていた.こういう安いお店が繁盛するのはやっぱりデフレの影響があるのかなと思ったり.
寿司堪能して帰ってお昼寝.食っちゃ寝最高.

散策

起きたら15時.楽天トラベルのホテルが1泊付いているツアーで帰ってきたのでチェックインへ.
今回は秋田で一番のホテル,秋田キャッスルホテルを予約.GoToのおかげで安くなってたし,たまには贅沢してもいいよね.
チェックインしたら部屋番号がまさかの893.嘘でしょ.ここでこういうネタはいらんて.
お部屋は一人なのにツインルーム.ベッドはエアウィーヴが敷いてありとても寝心地良かった.

一息ついて周辺のお散歩へ.あいにくの雨だったがせっかくのホテル泊だし,なかなか秋田駅周辺を散策するなんてないので.
まずはホテル直ぐ側の秋田県立美術館へ.藤田嗣治の秋田の行事はとても迫力あって見ごたえがあった.
展示数は正直多くはないが,この大壁画だけでも見る価値はあると思うので,秋田駅周辺を散策する機会があったらぜひおすすめしたい.入館料310円だし.
そして秋田駅方面へ.目的地は秋田オーパ.高校生が駅前で遊ぶとしたらオーパの前身だったフォーラスかアルヴェ.
しばらく前にリニューアルオープンしたとのことで ,どんな感じになっているのかなと思ったが,以前の雑多でにぎやかな感じはなくなっており,きれいめで静かになっていた.
コロナの影響もあるとは思うが,買い物を楽しんでいる人も少なく,駅前の寂れている感じが拡大しているのかなと思ってしまった.

ふらふら見て回っていたらいい時間になってきたので,お酒を求めて川反のSake-Naviへ.帰省前に調べたときにこれは行っておかねばと思っていたお店.
ちょうど秋田旬吟醸が解禁というナイスタイミング.その飲み比べセットと珍味3種盛りで1700円.お酒はくじ引きで選ばれるタイプだったが,ラッキーなことに春霞,新政,山本のセット.
それぞれちょっと癖のある味で単純に美味しいとは言いにくいものだったが,楽しめた.

そして晩御飯は駅前まで戻って末廣ラーメンでチャーシュー麺.なんだかんだ秋田にいるとき1度も行ったことがなかったので初体験.
真っ黒なスープはしょっぱさが強めだが,旨味もしっかりとあり美味しかった.細麺だったのでさらっといけたがチャーシューも量があったのでお腹いっぱい.
おかわりし放題のネギもスープに合っていて締めに食ったらやばいだろうな.

夜の街

そしてそばにあるバーRossoへ.Googleの口コミだと悪い評価があったもののいい評価のほうが多めだったので大丈夫かなと思って訪問.
店内は非常に広く,バックバーはしっかりしていたので期待できるかなと思ったがバーテンダーさんが自分には合わなかった.
まず席についてからメニューとおしぼり出してすぐ離れていってしまう.自分一人しか客がいないのにこちらから声掛けしないとファーストオーダーを取りに来ない.そして注文のものを出してからはカウンターの隅でじっとするかバーテンダーさん同士での会話.ドリンクを飲み干したあとも5分以上そのままで,次いかがしますかとの声がけも無し.
これでは楽しく飲めないと思ったのでチェック.チャージ500円しっかりかかっていたのにお通しは無しなのは寂しかった.

これでは帰れぬと思い,秋田で一番の有名店,Bar ル・ヴェールへ.
重厚そうな扉の先には柔らかな光に照らされたカウンターに若いバーテンダーさん.
こちらの店の先代マスターは帝国ホテルで勤務されたあと銀座でバーをやっていた伝説のバーテンダーさんとのこと.すでに引退を見据えてあまりお店には立っていないとのことで今回はお店を継ぐ伊藤さんでした.
カウンターの2席が常連用の席としてキープされていたあたり,未だに地元の常連さんに愛されるバーなんだなと.
直前に入ったであろうお客さんの注文を取り,その後しっかりと自分の方を向いていかが致しましょうと聞いてくれる.これぞオーセンティックバーのバーテンダーさん.
さっぱり目のロングを注文したところサーブされたのはソル・クバーノ.雨でジメッとしていた気分を爽やかにしてくれる1杯だった.
隣のお客さんはどこかの社長さんとのことで,昔のいろいろなウイスキーに関する知識で盛り上がり,次の1杯は流れでマッカラン12年へ.
これも以前より価格が高騰し非常に手に入りにくくなったと感じる.ラベルが変わったので味も変わったとのことだったが,昔のようなアフターに来るシェリー感が非常に弱くなっていた.
その社長さんもいろいろなウイスキーを飲み歩いてきたとのことで,やはり今のウイスキーの市場の異様な状況には困っているとのことでこれまた話が盛り上がった.
普段は出会えないであろう人と出会い,共通の話題で気軽に話せる.そんな一期一会の出会いができるのもバーの魅力であり,自分がバーへ行きたいと思う理由の1つになっている.

そんなにバーを経験しているわけでもない素人に毛が生えた自分がこうやって批評するのもおかしいかもしれないが,やはりバーテンダーさんとの会話やホスピタリティーまで含めてまでバーだと思う.
ただ単に酒が飲みたいなら居酒屋に行けばいいし,手軽にカクテルが飲みたいならショットバーに行けばいい.
1杯に対して安くはない金額をつけているぶん,ドリンクの美味しさはもちろんだが,それ以外のところもしっかりとしてほしいと思うのが自分のオーセンティックバーに求めるところ.

ル・ヴェールで気持ちよく飲んだあとはホテルに帰り,コンビニで酒と締めのカップ麺を買って部屋で2次会.
なんだかんだ初めて一人で秋田駅前から川端まで飲み歩いたが,最終的には楽しむことができたのでよかったかなと.
そこそこお金は使ってしまった感はあるが,秋田へ貢献したと考えれば安いものか.
いずれ秋田に戻ってきたときには川反で行きつけの店を作って通いたいが,帰るときの足をどうすべきか悩むのが車社会.毎回タクシーは高すぎるから何かしら画期的なソリューションを見つけることができたらいいが.
そんなことを考えながらフカフカのベッドに身をうずめ,久しぶりの秋田での夜は更けていった.

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