短期間での転職,コロナ禍での転職

日記

こんにちは.
しののめ(@Shinogasa)です.

この度1年間お世話になった現職を退職し,新しいところでの仕事をスタートすることとなりました.
昨年3月に退職エントリーを書いたのですが,まさかこんなに早く書くことになるとは.

2度目のコロナ禍での転職活動でしたが,前回の転職活動と異なるところもありましたのでそのあたりについて記載していこうと思います.

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転職を決意するまで

なんでこんな短期間で転職するに至ったかという原因ですが,自分が仕事に対して求めるところが満たされなかったためです.

現職に転職する際に重視したところはクラウドを利用してバックエンド,インフラ開発ができてスキルを伸ばしていけるというところ.
エージェントに求人を紹介してもらい面接をし自分の考えを伝えて納得しての入社でしたが,実際入社して仕事を始めると面接の時に聞いていた話と違うところがありました.

入社してすぐ仕事があると言う話だったのですが,実際は入社後3ヶ月間は案件がなく待機となり会社で本を読んだり自学をすることに.
その後案件へアサインされたのですが,要件定義や設計でお客さんと調整をして資料作りをするというところがメインで,ガッツリ手を動かすことは少ないという状況でした.
これまであまり経験してこなかった分野だったためいい経験になった部分も多少あったものの,自分のやりたいことができないという状況でもあったためフラストレーションが溜まる日々.
上長や人事に相談をしてみたのですがあまり手応えはなく,しばらくはこの状況の改善が難しそうな雰囲気でした.

社内の状況も入社してから他部署はおろか自部署のメンバーとの顔合わせは特に無く,把握しているのは一緒に案件にアサインされた方と自席の周りの数人だけ.
社内Slackはあるもののほとんど稼働していない状態で,発言しているのは自分を含めて2,3人ほど.
私としてはいろんなエンジニアと相談しながら開発をしていきたいという思いがあったのでロールモデルになろうと動いてみたのですが,あまり他の人を巻き込むことができず自分ひとり空回りのようになってしまい精神的に疲弊していきました.

そのような状況で自分の中でもやもやが募っていたところ,今回利用したFindyのエージェントから現在の業界や言語に関するトレンドなどの情報共有で一度お話しませんかとメッセージが.
リモートで面談した際に現在の自分の状況を相談してみたところ,現職での改善が見込めないか様子を見ながら興味のある求人を探してカジュアル面談をしてみましょうとの提案をもらいました.
ただ,動くとなると短期間での転職になるうえ年齢の割にスキルや経験が少ないためどうしても前回の転職よりハードルは上がるという話も同時にされました.

正直な話,現職でとりあえず我慢して過ごしていたらお金と仕事量的には全く苦しくなく,むしろ楽と言っていい状態.
ですが書きましたとおり自分の中で満たされないところがあり,自分の技術力や将来のことを考えると転職したほうがいいのではないかという気持ちが大きくなってきていました.

何もしないよりはとりあえず動いてみたほうがいいと思いカジュアル面談をすすめると隣の芝生は青くみえるようになってきます.
同時に自分の中の仕事に対する軸が鮮明化していき,このままでいるよりはリスクを取ってでも転職したほうがいいという結論に至り,9月頃より本格的に転職活動をスタートしました.

前回の転職活動との違い

仕事に対する軸の複数化

仕事に対する大きな軸は前回と同じクラウドを利用してサーバーサイド,インフラの技術力を高めていけるというところ.
今回はそれに加えてチームでの壁のなさ,マネジメントを経験することができるというところを加えて3本の軸で進めました.

チームでの壁のなさについては主に上でも書いたとおり現職での状況から来ています.
社員同士でのある程度のコミュニケーションがあり心理的安全性を確保できていないと困ったことがあった際にすぐ聞いて解決することが難しいと思います.
また,前職でスクラム開発を経験して他のメンバーとコミュニケーションを取りながら開発することの大切さを再確認しました.
ですので心理的安全性についての取り組みやリモートワーク下でのコミュニケーションについてどのようにしているのかについて詳しく確認しました.

マネジメントに関しては前回の転職の際にもちらっと話はしていました.
現職でもマネジメント方面へのキャリアパスが人事制度としてあるものの実際のマネジメント層が圧倒的に不足しており,育成していく環境が整っていない状態.
新卒が自部署へ配属されたので自主的に1on1を実施したり,部内での新人研修で進捗管理をするなど自主的に動いてみましたがマネジメント方面へチャレンジできるキャリアパスが見えませんでした.
なのでマネジメント方面へのキャリアパスはどのようになっているのか,そちらへチャレンジできる環境やサポートがあるのかについてよく確認しました.

これらに関して前回の転職活動の際には自分の中での軸であることを認識できておらず,ちゃんと言語化もできていませんでした.
現職で仕事をして自分の中の仕事に対する軸とのズレを認識することができて言語化できたというのは大きな収穫だったかなと思います.

オファーの来た職種

前回の転職活動では主にサーバーサイドエンジニアとインフラエンジニアで求人をもらっていました.
ですが今回はサーバーサイドエンジニアとSREエンジニアで声をかけていただくことが多かったように感じます.

オファーもらった当初はSREとはなんぞや?という感じだったのですが,調べてみるとSREはGoogleのSRE本から来たもので「ソフトウェアエンジニアに運用チームの設計を依頼したときにできあがるもの」だそう.

自分の中でSREエンジニアはサーバーサイドエンジニア+インフラエンジニアだと解釈しています.
DevOpsの概念が提唱されクラウドが主流になってきた今では,システムを運用するに当たりアラート対応やデプロイの自動化からクラウドインフラの整備まで幅広く対応しなければなりません.
すでに運用保守はインフラ周りの知識だけではなくソフトウェア開発に関する知識も必要であり,インフラエンジニアとサーバーサイドエンジニアの境界は曖昧になってきたと感じます.

私自身もこれまで運用保守といいつつもAWSでのインフラ構築はCloudFormationを利用し,デプロイ自動化のパイプラインを構築,アラートに対してLambdaをトリガーさせて対応させるためのコードを書くなどソフトウェアエンジニアとしてのスキルも求められていました.

今回メインで求人をもらっていたのがベンチャーが多かったというところもあると思いますが,SREの概念や手法がある程度一般化してきたのでSREエンジニアの整備に本腰を入れ始めた会社が多くなってきたのかもしれません.
そのようなこともあってかSREでのマッチングをすることが多かったように感じます.
運用保守だけではなく手を動かして開発をしたいと思っている私にとってはマッチしそうな職種だと思いながらカジュアル面談で詳細を聞いておりました.

2017年に日本語版が出ている本ですし,リリース立ち読みした記憶がありますのでその時点でちゃんと読んでおけば前回の転職活動もまた違った結果になっていたのかもしれません.
積極的に情報を収集することは大切ですね.

スカウト型転職サイトの利用

前回利用したエージェントではとりあえず求人をたくさん渡され,少しでも興味あったりスキルマッチするならば書類応募し,あまり興味なくとも書類通ったならとりあえず1次面接してみましょうという流れ.
書類が通ってからの面接で業務内容を改めて聞いてみると自分の望んでいるところと何か違うかもと感じる企業もありました.

今回利用したFindyLAPRASはGitHubに上げているコードや職務経歴書を元に企業側からいいねをもらい,こちら側で企業の情報や職務内容確認して合いそうだったらまずカジュアル面談を実施.
そこでお互いにすり合わせをして納得できたなら選考に進みましょうという流れでした.

時々趣味で書いたコードをGithubに上げたり,エラー解消のためにやったことをブログに残していました.
そのおかげもあってカジュアル面談では具体的に自分のこういうところに興味を持って,会社として求めているところにマッチしそうだという話をしてもらえました.
そのおかげで非常に話が進むのが早かったこともありますし,お互いの求めるところにちょっとズレがありますねと確認する事ができ,非常に良かったです.

ある程度のスキルや経験が求められるという前提はありますが,普段からアウトプットをしていたり自分のスキル・経験や求めるものをしっかり言語化できるのであれば,スカウト型転職サイトは非常に有効かと思いました.

求められるスキル・経験

今回求人をもらった企業は成長期のベンチャーがほとんどで,カジュアル面談をしてみると会社の求めるマインドセットやスキルセットにマッチしそうなところも多くありました.
選考へ進んでみるとベンチャーということで即戦力を求める傾向があるのと,年齢も年齢ですのである程度スキルを求められました.
その結果書類や1次面接で落ちてしまうことがあり,自分の経験・スキル不足を改めて実感しました.

短期間での転職であるという部分も多少影響はあったと思います.
ですが転職理由として現職とのミスマッチで改善しそうにない状況にあるので動いているということを職務経歴書に記載し,面接でも正直に話していました.
実際,選考後にエージェントからフィードバックを頂いた際に短期間の転職というよりかはスキル面でマッチしなかったと言われることが多かったように感じます.

また,前回の転職の際はコロナが本格的に流行し始めてエンジニアの転職活動が鈍化していた時期だったので,少しスキルや経験が足りなくてもポテンシャルを見込んで考えていただくということも.

ですが今回本格的に転職活動を始め9月頃は,コロナが少し落ち着いて企業側もエンジニア側も動きはじめた時期だったのでスキルや経験を重視する傾向になっていたように思います.

そのような点から前回と求められるスキルや経験が変わったように感じましたし,今後もし転職する際には今のままだと厳しいかもしれないと感じました.

転職活動を終えて

FindyとLAPRASでいいねをもらった企業を中心にカジュアル面談と選考を進めつつ,ありがたいことに知り合いからも声をかけていただいてリファラル採用も動いていました.
最終的にはその知り合いの企業から内定をいただき,無事転職活動を終えることができました.

現職で仕事を続けていればもしかしたらそのうち状況が改善したかもしれませんし,自分自身の動き方でどうにかできたのかもしれません.
ですが自分自身が満足できない状態で1日8時間過ごしていていいのか,そのような市場価値で今後IT業界で戦って行くことができるのだろうかという不安が日に日に大きくなっていました.
そのような状態で日々を過ごすより自分の納得のできる環境,スキルを伸ばすことのできる環境に身を置きたい,身を置かねばと思い今回短期間ではありますが転職という選択肢を取りました.

たまにそんなにカジュアルに転職を考えたりをするのはどうかと言われることがあります.
もちろん1つの会社で長く仕事を続けていくのは1つの選択肢だと思います.
自分自身が完全に満足できる環境を見つけることは難しいですし,ある程度妥協や我慢も必要でしょう.
ですが今の環境に不満や限界を感じ,変化が望めないのならば,転職してから時間があまり経っていなくとも動いてみるべきではないでしょうか.

今回の転職がどのようになるかはまだわかりません.
ですが,少なくとも現時点では最善の選択肢を選んだと思っています.

次の職務内容としてはサーバーサイドからインフラまで幅広くとのことでしたので,これまでの経験を活かしつつサーバーサイドの技術を伸ばして1日でも早く戦力となることができればなと.
ポテンシャルを見込んでの採用というところもあると思いますので,その期待と信頼を裏切らないように楽しみながら長く仕事を続けていこうと思います.

最後に

前回の退職エントリーで「次の退職エントリーは短期間で書くことにならなければいいな」と書いていたのですが,まさか書くことになるとは思いませんでした.

例のごとく欲しい物リスト載せておきますのでよろしければお願いします.
それか少しコロナも落ち着いてきましたのでしっかり対策しながらして飲みに行ってくれたら幸いです.

Amazonほしい物リストを一緒に編集しましょう

それでは.

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