2020年12月のビビッときた曲

早いものでもう1年が終わろうとしております.コロナの影響で外出もはばかられ,イベントも大幅中止または延期.ステイホームする時間が非常に多かったので音楽に触れる機会も自然と増えたような気がします.

音楽を聴く機会が増えると良かった曲に触れる機会も自然と増える.そんな感じで今月も色々と素敵な曲に出会えました.

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Dirty Loops - Breakdown

Dirty Loops - Breakdown

ちょっと前にHit Meで話題になったダーティ・ループス.アルバム出して以降ライブはあるものの,新譜はなかったので久しぶりの新曲か.

始まってすぐに思った.コレ俺好きな感じの曲だわ.
バラードなんだけどハーフタイムシャッフル.ドラムとキーボードがゆったりしている感じなのにベースはスラップでメリハリをつけて輪郭をくっきりとさせている.
あの濃い顔から想像できないハイトーンのクリアなボーカルも気持ちいい.
なんなんだこれは.

個人的注目ポイントは3:28~からの展開.
フィルインというかもはや短いドラムソロが入ってボーカルのハイトーンが重なってくる.楽曲全体の音量も上がり,エンディングへ向けて盛り上げていく.
気持ちいいですわ〜〜〜.

sumika - Lovers

sumika / Lovers【Music Video】

今月のおしゃれポップス枠.イントロからキャッチーでまあ聴いていて楽しい.
ノリも4/4というよりは2/2のマーチっぽく聴こえるくらいの軽いテンポ感で耳が心地よい.

聴いてて唯一3:20のHey!だけシンコペーションしていておっ!と注意を持っていかれる感じ.こういうちょっとしたテクニックというか仕掛けみたいなの入れると飽きずに聴けていいですね.

あとMVで気がついたんだけどエレキギターのポジションがめっちゃ高い.しかもテレキャスて.フュージョンやテクニカルメタラーにありがちな特徴なのできっとこのギターは上手いはず.しかもドラムはレギュラーグリップ.日本のアーティストでしかもポップスでのレギュラーなんて見たことねえぞ.なのでドラムも上手い.
総じてこのバンドは良い.多分.

吾妻光良 & The Swinging Boppers - やっぱり肉を喰おう

吾妻光良 & The Swinging Boppers - やっぱり肉を喰おう

ラジオで流れてきて気に入った曲.
いかにもなビッグバンドサウンドなんだけど歌詞がすごい.というかタイトルの時点ですごい面白い.イントロだけ聴いたらこんなタイトルなんて思わないし,タイトルだけ聴いてもそんなサウンドだとは思わないでしょ.
ボーカルの吾妻さんのハスキーな感じがバンドサンドサウンドにマッチして気持ちいい.日本でもこんなビッグバンドあるのか.

歌詞をじっくり聴いてみるとすごいごもっとも.「たまには精をつけなきゃ」「入れ歯にならないうちに喰っとけよ」.
豆腐や卵,プロテインでタンパク質が取れるといってもやっぱり肉を喰ってのタンパク質摂取が大事.多分.
安い肉でも食べたら幸せになるし,高い肉だとなおさら.なかなかお高いお肉なんて食べる機会ないけれど,歳を取る前に,入れ歯にならないうちに,やっぱり肉を喰おう!!

Moray Pringle - Scotty

Scotty, by Moray Pringle
from the album Sunday Lines

初めて再生したときあまりにもこう,いやらしいというかダサいというか怪しい感じで笑ってしまった.1分未満のあっさりした曲なんだけどすごい詰まってる.

元々はこのアルバムに入っているStabsがすごいおしゃれギターインストでやべえって思ってBandCampでアルバム買ったらこの曲が入ってていいなとなりました.インディーズでもえげつないいい曲もりもり見つかるBandCamp素敵.

何回かWeb上で再生するとアルバム買えよ!って言われて聴けなくなってもChromeのシークレットウインドウで開くと聴けてしまうというライフハックもあります.だけどアルバム買ってアーティストに貢献しよう!!

Shaun Martin - Yellow Jacket

Shaun Martin - Yellow Jacket (7 Summers)

冒頭はすごい透明感のある進行で,朝露の降りた公園を散歩しているかのような爽やかを感じる.
だけど1:37から急に不思議なコードの使い方が出てきて,雰囲気は残りつつも周りの風景がだんだんと変わっていくよう.そして3:16から何事もなかったかのように元の進行へと戻る.楽しい.

テーマを演奏しているピアノのとユニゾンしているシンセの音色が面白い.
音がレガートのようになめらかに変わるのとビブラートが入るおかげてとても浮遊感が醸し出されている.ピアノのパリッとした透明感シンセのふわふわした浮遊感.2つが対比のようになっていてテーマをしっかりとリードしている.いいですね.

何者かと思ったらチャカ・カーンやスナーキー・パピーでキーボード弾いているとのこと.そりゃいい曲書くわけだわ.

Seven Summers, by Shaun Martin
12 track album

Sergey Golovin - Zigzag

Sergey Golovin - Zigzag - New Song

サムネイルのES-335に惹かれて視聴.フュージョンなのかとおもったらシンプルなロックだった.
今までよく聞いていたES-335のサウンドってラリー・カールトンやリー・リトナーなどクランチ気味で使われていることが多かったので,こんなにしっかりと歪んでるES-335の音色は初めて聴いたかもしれない.

ES-335らしい中域がしっかり出ていながらも,どこか柔らかさもある音色.
ソロでの音の映えはもちろんだけど,ブリッジミュートも音の粒立ちがハッキリしていてとても素敵で,ES-335が欲しくなる.

ドラムは抜けのあるスネアに強めのリバーブをかけたセット全体の音.それでいてバスドラのアタックはちゃんと聴き取れ,天井の高い部屋で録音したかのような広がりのある音作り.
80〜90年代くらいに流行った用な感じだけど,とてもパワフルに聴こえて,自分のドラムの音がこうなったらさぞかし気持ちいいだろうなあと思った.

Zigzag, by Sergey Golovin
track by Sergey Golovin

Sithu Aye - Differing Paths

Sithu Aye || Differing Paths || MV || Senpai III

オタクバカテクギタリストSithu Ayeの1曲.
リードギターのドライブ感のある歪みとカッコいいメロディーライン.フュージョンっぽい雰囲気があったり,プログレっぽいところもあったり自分の好物が満載のギターインスト.

頭は7拍子にポリリズムでそれぞれが乗っかってきているのに聴きやすい.1:37からのバッキングがギターとユニゾンしてくるところなんていかにもなギターインストっぽさがあって気持ちいい.
頭からのスピード感が2:28で少し落ち着き,2:57から新たな流れを再構築していく.3:46でガッツリ落ち着かせ期待感を高め,4:05でやっとサビ.来ました!って感じ.
サビではピアノとユニゾンしつつギターが暴れまわる.もう最高の流れ.ライブで聴いたら絶対盛り上がるやつ.
同じパターンが繰り返されることなく,めくるめく展開が変わっていく.聴き飽きることのないあっという間の5分間だった.

MVの解説によると,夢と情熱を追いかけるチャンスをあきらめ,興味のない仕事にとどまるという安全な道を歩んだ人の物語. Sithu Aye本人が2016年にした仕事をやめて音楽で食っていくという決断をしなかったらどうなっていただろう,というところが根底にある模様.

自分も一時期ドラムで食っていきたいと思い,仕事をやめてプロの下で働こうと思って色々調べて見たが,最低限の生活費稼ぐためにはバイト掛け持ちしなければ難しいという現実を知って諦めた一人だ.
そこで働いた結果として売れることができたら最高だろう.だが,それまでには何年かかるのだろう.その確率はどれほどなのだろう.そんな先が見えず,リスクヘッジもない自分に踏み出す勇気は自分にはなかった.
音楽で食っていくというリスクのある道へ進んだSithu Aye.別の仕事をしなくても経済的に大丈夫というリスクヘッジがあっての決断だが,結果として成功を納めている.
もしリスクを取ってドラムの道に進んでいたら,と思うことは未だにある.しかしリスクを取らなかった後悔は今の所はない.仕事でなくても趣味として楽しく続けられているからだ.

THIS IS YOU IF YOU HAD CHOSEN ANOTHR PATH
IT'S NOT TOO LATE, YOU CAN STILL CHANGE PATH

Sithu Aye - Differing Paths 3:56~

個人的にこれは今すぐすべてを投げ出してでも行動しろという意味ではないと思う.
MVコメントのところにある通り,すべてを投げ出す前に自分にできるすべての選択肢を検討し,道を変えるために動けということではないだろうか.
「これは別の道を選んだときの君だ」
「今からでも遅くはない、まだ道は変えられる」

曲のレビューで何書いてんやろ,俺.
でも背景を知って自分と重ねると,曲がもっと入ってくるというか,応援歌のように聴こえてくる感じがあってすごい印象に残った曲だった.

Senpai III, by Sithu Aye
10 track album

ひとこと

今年もいろんな曲に出会えた1年でした.
その年で気になった曲をYoutubeのプレイリストにしているのですが,今年は225本.去年は136本だったのでとても増えたなあと.
ステイホームで動画や音楽を漁る時間が増えたのが大きいとは思いますが,その分ライブで実際に曲に触れるというのが激減したのはとても残念でしたね.

大きなフェスはもちろんですが,小さい箱でのライブもなくなって本当に寂しい1年でした.
爆音で振動を体に浴びて,大声出して高まる.またそんなライブが普通にできるような日常に1日でも早く戻ってくれることを切に願っております.

それでは良いお年を.

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